日記 ファッションによって自分らしさを表現することは可能なのか

 ファッションに付き物なのはブランドである。brandとはburn燃やすと同語源で、元々は罪人や家畜などに熱した鉄を押し付けてつける烙印や焼印のことである。そこから、烙印を押す→汚名を着せるという意味も派生する。どちらかというとネガティブなイメージの言葉である。つまり、ブランド品だと喜んで身につけているのは、焼印を押されて所有されている家畜のようなもので、所有され飼育されて、他の家畜と焼印を共有することで、飼育者の支配かつ保護と他の家畜との連帯感の中で、他の飼育者に自らを奪われる恐怖から一時的に開放され喜んでいるである。

 ファッションは何もブランド品を身につけることだけにとどまらない。では、ファッションという語を見てみよう。fashionはfactionと同語源でラテン語のfactio仲間、行為からきている。英語のfactionには党派や派閥という意味もある。ラテン語の元の動詞はfacio作る、為すである。つまり、為されたことがfashionであり、そこからやり方、スタイルといった意味が生まれてくる。そのやり方やスタイルが同じものが集まると党派や派閥が生まれてくる。つまり、ファッションの本質は、為されたものの集合にあると言ってよい。ファッションであることは、すでに為されたものなのである。

 日本語でいうファッションというのは、イメージ作りである。野生の熊というと黒くて人間をも襲う恐ろしい存在だが、小さくして、色を明るくし、自ら動かなければ、テディベアという愛されるようなものになる。要するに、人間の野性的な側面をできるだけ隠し、人造の美に置き換えていくこと、それがファッションなのである。だから、ファッショナブルであることは、より華美で、より精巧な人造物を身につけねばならず、金がかかるのである。そして、最近の日本人は人造物が大好きで、野生を忌み嫌う傾向が非常に強い。しかし、一番の自分らしさとは、素顔の自分、自然の自分、野生の自分なんじゃないだろうか。


今日調べた英単語

・underdog 勝ち目の無い人、敗者、負け犬(⇔top dog)
・mind-set 思考様式、考え方
・hip 最近のことに通じている、進んでいる
・fraught with で満ちた、を伴う
・brouhaha 世間の関心、評判
・towering 非常に高い、非常に優れた
・opportunistic 日和見の
・tirade 長い非難、演説
・proclivity 性向、性質、癖
・congested 混んだ、密集した
・rollick はしゃぎ回る(frolic)
・tether つなぎ綱、限界
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by tut_ankh_amen | 2010-10-08 22:13 | 日記


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