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小学校の英語教育

- 来年から小学校での英語教育が義務化されるというので,夕方のニュースでモデル校での英語教育を取材していたが,弊害ばかり見えて良いと思えるところが無かった。今のシステムでやるなら,小学校での英語教育なんて文科省のカリキュラム作成者の自己満足でしかないと思える。高学年での英語教育は,やっているところはすでにやっているが,自分が中学生に英語を教えるに当たって,それが役に立ったと思えることは無く,邪魔だなと思うことはある。番組でも小学生がfatherを「ファザー」と発音して誰も訂正していなかったが,fatherは「ファーザー」であって「ファザー」ではない。motherに引きずられているのか分からないが,自分の生徒も当初から「ファザー」と発音してなかなか直らなかった。教えるなら「正確に」教えないと意味がない。小さいうちから言語を教えるメリットとして,親や先生が言ったことを(発音や文法までも)正確に真似してくれるということがあるが,親や先生の言っていることがおかしければ,子どもはその間違いまでも正確に真似してくれる。だから,子どもには少しでもネイティブの英語を真似させるべきであり,日本人が教えるなら,少なくても自分や生徒の発音が正しいか正しくないかを区別できる耳が無ければ教えるべきではないだろう。ニュースでは,教員が自分たちで作ったと思われる歌を披露していたが,子どもたちに歌詞を覚えさせて,簡単な英文を覚えさせていこうというつもりらしいが,日本人が作った英語の歌ほど英語の歌らしくないものはない。日本人が英語の歌を作っても,まず単語の音節にうまく音をあてはめていくことはできない。そんなことをするぐらいなら,元々ある英語の歌を覚えればよいではないだろうか。『サウンド・オブ・ミュージック』などの映画を見せ,物語の背景を解説し,劇中の曲を覚えるという方がよっぽどよい発音や文法が身に付くし,外国文化への関心が高まるのではないだろうか。今の学習する英語の小学生への押し付けは,ただの受験英語の激化を招くだけではないだろうか。それが,文科省の役人の狙いなら成功かもしれないけど。今の小学生が将来海外へ行って,僕は小学校から英語の歌を習ったんだと言って,小学校の先生が作った拙い英語の歌(自分以外誰も知らない)を歌うのと,エーデルワイスをきれいな英語の発音で歌うのと,どちらが評価されるだろうか。
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by tut_ankh_amen | 2010-02-18 20:16 | 日記